「大きな機能を追加するとき、計画を立てるだけでコンテキストの半分を使ってしまう」——こんな経験はありませんか?
Claude Code の Plan モード(/plan)は便利ですが、計画の起草中はターミナルが占有されてしまいます。計画が複雑になるほど、起草に時間がかかり、その間ターミナルでは何もできない。さらに、ターミナルのスクロールバックで長い計画をレビューするのは正直つらい。
Ultraplan は、この問題を構造的に解決する新機能です。計画の起草をクラウドにオフロードし、ブラウザのリッチなUIでレビューし、実行先を選べる。ターミナルは空いたままなので、並行して別の作業を進められます。
この記事では、Ultraplan の基本的な使い方から、実践的な活用パターン、従来の Plan モードとの使い分けまでを解説します。
Ultraplan とは何か
ひとことで言うと、「計画フェーズだけをクラウドに切り出す機能」です。
従来の /plan との違いを整理しましょう。
/plan(従来) |
/ultraplan(新) |
|
|---|---|---|
| 実行場所 | ローカルのターミナル | Anthropic のクラウド |
| ターミナル | 計画中は占有される | 空いたまま(別作業可能) |
| レビュー方法 | ターミナルのスクロールバック | ブラウザのリッチUI(インラインコメント可能) |
| 実行先 | ローカルのみ | クラウド実行 or ローカルに戻す |
| モデル | 現在のセッションのモデル | クラウド側の Opus 4.6 |
| 必要なもの | なし | Claude Code on the web アカウント + GitHub リポジトリ |
つまり、Ultraplan は Plan モードの「上位互換」ではなく、複雑な計画に特化した別のワークフローです。5分で終わる計画なら /plan で十分。30分かかるアーキテクチャ設計なら Ultraplan の出番です。
使い方(3つの起動方法)
方法1: コマンドで起動
/ultraplan 認証サービスをセッション方式からJWTに移行する計画を立てて
最もストレートな方法です。/ultraplan の後にやりたいことを書くだけ。
方法2: キーワードで起動
ultraplan を使って、決済フローのリファクタリング計画を作って
通常のプロンプトの中に「ultraplan」という単語を含めると、自動で Ultraplan モードに切り替わります。自然な文章で指示したいときに便利です。
方法3: ローカルの Plan からエスカレーション
/plan で計画を起草した後、承認ダイアログで 「No, refine with Ultraplan on Claude Code on the web」 を選ぶと、ローカルで作った計画の下書きをクラウドに送って、ブラウザでさらに磨き上げることができます。
この方法は「まずローカルで叩き台を作って、仕上げはクラウドで」という段階的なアプローチに適しています。
ワークフローの全体像
Ultraplan を起動してから実行完了までの流れを見てみましょう。
ステップ1: 起動と確認
コマンドまたはキーワードで Ultraplan を起動すると、確認ダイアログが表示されます。承認すると、クラウドセッションが開始されます。
初回は自動でクラウド環境が作成されるので、事前準備は不要です。
ステップ2: ターミナルでステータスを確認
起動後、ターミナルのプロンプトにステータスが表示されます。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
◇ ultraplan |
クラウドで計画を起草中 |
◇ ultraplan needs your input |
質問があるのでブラウザで確認してほしい |
◆ ultraplan ready |
計画のレビュー準備完了 |
この間、ターミナルは普通に使えます。 他のファイルを編集したり、テストを走らせたり、別の Claude Code セッションを立ち上げることもできます。
/tasks コマンドで Ultraplan のエントリを選ぶと、セッションリンクやエージェントの活動状況を確認できます。
ステップ3: ブラウザでレビュー
◆ ultraplan ready になったら、表示されるリンクをブラウザで開きます。ここが Ultraplan の最大の強みです。
- インラインコメント: 計画の特定の箇所をハイライトして、ピンポイントでフィードバックを残せる
- 絵文字リアクション: セクションに対して「👍」「🤔」などで素早くフィードバック
- アウトラインサイドバー: 長い計画のセクション間をジャンプできる
たとえば、「このセクションの DB マイグレーション順序、先にインデックスを張ってからデータ移行した方がいいのでは?」というコメントを、該当箇所に直接残せます。ターミナルだと「さっきの出力の真ん中あたりの DB の部分なんだけど...」と曖昧にしか伝えられないのとは大違いです。
コメントを送ると Claude が計画を修正してくれます。納得いくまで何度でもやり取りできます。
ステップ4: 実行先を選択
計画に満足したら、実行方法を選びます。
A. クラウドで実行
ブラウザで「Approve Claude's plan and start coding」を選択。クラウド上で Claude が計画を実装し、完了後に差分を確認して Pull Request を作成できます。
自己完結する変更(新機能の追加、リファクタリングなど)に向いています。
B. ターミナルに戻して実行
ブラウザで「Approve plan and teleport back to terminal」を選択。計画がローカルのターミナルに「テレポート」されます。
ターミナル側では3つの選択肢が出ます。
- Implement here: 現在の会話に計画を注入して、そのまま実装を続行
- Start new session: 会話をリセットして、計画だけをコンテキストに新しく開始
- Cancel: 計画をファイルに保存して、後で実行
ローカルの環境(Docker、DB、特殊な依存関係など)が必要な場合はこちらを選びましょう。
実践的な活用パターン
パターン1: 大規模リファクタリングの設計