Claude Code Skillsとは
実際に業務自動化をしていく前に、Claude Code Skillsとは何なのかという基礎概念を理解しておきましょう。
Claude Code Skillsは非常に重要な機能で、これをうまく利用することによって、開発の文脈だけでなく、ブログの記事の執筆や普段の業務の効率化といったことが可能になります。
Claude Code Skillsとは、特定のタスクを実行する時の手順書・ワークフローをClaude Codeに持たせる仕組みです。「手順書」というのが大事なキーワードです。
日常業務への応用
皆さんのお仕事の中で、毎回決まったルーティンのワークフロー・手順があると思います。例えば以下のような作業です。
- 朝起きてYouTubeやGmailの中身を確認する
- 新着コメントを探して読んで返信する
- ニュースサイトを開いて最新のClaude Codeトピックを見る
- 日本で話題になっているニュースや株価の動きをチェックする
こうした普段のワークフローをSkillsに組み込むことができれば、Claude Codeが自動化して毎回同じ手順でやってくれるようになります。
コンテキストウィンドウとの関係
Claude Codeを語る上ではコンテキストウィンドウの理解が大事です。コンテキストウィンドウについてわからない方は、Claude Code入門の方で解説していますので、まずはそちらをご覧ください。
Skillsもコンテキストウィンドウの中に入っていきますが、自分で作ったスキルはスラッシュコマンドで呼び出すときだけコンテキストが埋まっていく形になります。そのため、スキルをたくさん作ったりインストールしたりしても大丈夫です。
ただし、いろいろなものを作りすぎると、スキルを呼ばなくていいところで勝手に自動で発動してしまうことがあるので気をつけてください。なお、MCPツールに関しては作れば作るほどコンテキストを圧迫するので、その点は比較として注意が必要です。
SkillsとCLAUDE.MDの違い
SkillsとCLAUDE.MDの違いについて説明します。
- CLAUDE.MD:業務全体でチームが共有している共通ルール。例えば「出社したらみんなに挨拶をする」「業務中は私語つつしめ」「お昼ごはんは何時から」というように、誰もが共有して持っている業務ルールを書くものです。Claude Codeが毎回読みに行くファイルです。
- Skills:それぞれの部署の人が必要とする業務ワークフロー。例えば開発部署、経理部署など、それぞれの部署で必要な業務ワークフローが変わってくるため、特定のタスクでワークフローを作る時にSkillsが登場します。必要な時だけオンデマンドで呼び出されます。
Skillsの呼び出し方
Claude Codeが文脈を読み込んでスキルを発動する方法と、手動でスラッシュコマンドを使って呼び出す方法があります。以前はClaude Codeのスラッシュコマンドという別機能がありましたが、現在はSkillsに統合されました。
手動で呼び出すことが多いですが、自動で呼び出される場合もあります。例えばClaude Codeの使い方について質問すると、自動でClaude Codeガイドというスキルが発動します。
ファイル構成
Skillsのファイル構成は以下の通りです。
- プロジェクトのルートディレクトリの
.claudeフォルダ内にskillsディレクトリを作成 - スキル名のフォルダを作成し、その中に
skill.mdファイルを作成 - オプションとしてスクリプト、テンプレート、リファレンス(参照となるサンプルの出力例)を追加するとより精度の高いスキルが作れる
これを手動で自作するのは大変なので、現在は「Skill Creator」というスキルを作るためのスキルが配布されています。
スキルの具体例:ブログ記事執筆スキル
わかりやすい例として、ブログ記事執筆スキルがあります。副業でブログをやっている方やnoteを書いている方にも活用できます。
このスキルはテーマを渡すだけで記事完成まで自動でやってくれます。具体的には以下の手順です。
- テーマを渡す
- キーワード選定をする
- 構成案を考える
- リード文・結論を出す
/write-blogというスラッシュコマンドを呼び出すだけで、この手順を毎回実行してくれます。今まで人間がやっていたワークフローをAIに代替できるということです。
品質チェックの重要性
出力された記事内容は必ず人間がレビューしなければなりません。AIが書いたものを人がわかってしまうと、その記事や執筆者の信頼性が低下してしまう危険性があります。
出力が微妙であれば、ステップの中で修正してスキルをアップデートしていく「育てていく」ことも大事です。一発で作ったスキルが完璧なスキルというわけではありません。これは新人の部下に業務ワークフローを教えるのと同じで、マニュアルを渡して完璧にこなせるわけではないので、間違っているところを教えるようにAIにも伝えていく必要があります。
Skillsとサブエージェントの違い
サブエージェントとの大きな違いは、コンテキストを持っているか持っていないかです。
- Skills:メインのコンテキストを使っていくワークフローの手順書。確実にこの手順をこなしてくれる
- サブエージェント:ある程度スキルに近い手順を実行してくれるが、独自のコンテキストを持っている
スキル単体で使うだけでなく、サブエージェントと組み合わせることもできます。例えば記事作成は別のエージェント、レビューは別のエージェントという形でハーネスを作り、さらに出力のクオリティを上げることも可能です。